タンザナイトとゾイサイトの違い

タンザナイトとゾイサイトは、実際には同じ鉱物であり、両者の違いは主に色と処理によるものです。

• ゾイサイト (Zoisite): 鉱物の正式名称であり、自然界で様々な色のものが存在します。緑、青、紫、ピンク、黄色などの色合いがありますが、特に青や紫に近い色のものが「タンザナイト」として市場で扱われます。

• タンザナイト (Tanzanite): 青紫色のゾイサイトで、特にタンザニアのメレラニ鉱山から産出されるものを指します。タンザナイトは、天然の状態ではややくすんだ茶色っぽい色をしていることが多く、通常加熱処理を施すことで鮮やかな青紫色に変化します。この鮮やかな色合いが評価され、宝石として広く流通しています。

まとめると、ゾイサイトは鉱物の総称であり、その中で特に青紫色を呈したものが「タンザナイト」と呼ばれるのです。